オリンピックが終わった後に留学したいと思っていました。リラックスするためと、また外国のレスリングを見てみたいという思いからです。それに語学力の強化もしたいと思ったからですね。

そうですね。同じ階級同士でコミュニケーションが取れないともどかしいです。例えば、どんな練習をしているのか、一日何時間くらい練習をするのかとか、また先生が怖いかとか(笑)、聞きたいけど聞けない事にもどかしさをよく感じました。

カナダ女子チームの指導者やトップコーチがカルガリーにいた事ですね。カナダ代表選手とも一緒に練習出来る機会が多いのも良い所です。カナダの選手は真面目でレスリングに対する意識も高く、且つ自主性も高い！伸びは個人次第という考え方も好きです。そのため、カルガリーに留学して良かったです。

カルガリーには、2月に来たんです。コンバースの靴を履いて来ていて、足が凍っていました！(笑)これはやばいな～と思いましたね。

カルガリーで楽しかった事？？何ですかねー？ハロウィーンは楽しかったですね。学校でハロウィーンパーティーがあり、私は原始人になったんです。骨つけて！しかも、タオルを巻いて骨にして(笑)。これはクラスメイト達にさせられたんです！先生達もみんな気合を入れていて本当に楽しかったですよ。やっぱり学校が楽しかったですね。先生達との距離も近く、勉強もしやすい環境でした。
あと、時間がゆっくり過ぎていて、空を見ると雲もゆっくりと流れているんですよね。日本では空を見上げる事がなかったですから。カルガリーで生活をして、ご飯を食べるのもゆっくりになりましたよ。それにいろんな事をじっくりと考える時間を多く持てるようになった事も良かったですね。

将来の事やどのくらいレスリングをやろうかとか、これからの仕事のこと、色々と考える事で新しい情報を得たり、新しい感覚を身に付ける事が出来ました。カナディアンのポジティブな姿勢に、こういう考え方もあるんだと、いろんな見方があることを知れたのも良かったです。

カナディアンは、試合での勝ち負けをあまり気にしないんです。「なんでも経験だと思え！」って。なので話していて楽でしたね。日本は勝ち負け重視な所がありますから。出来れば、日本帰国後も、2ヶ月に1回くらいはカナダに遠征に来たいです。新鮮な空気を入れたいですね。リフレッシュにもなりますし。海外遠征も多いんですが、試合重視で選手とのコミュニケーションなどは殆どないんですよ。外国の選手達とは、時々試合後に親睦会などの機会もあるんですが、みんなカラフルなドレスを着てパーティーを楽しむという雰囲気なんですよね。かたや私達はジャージで参加…(笑) 外国の選手達は、時間の楽しみ方が上手ですよね。

留学する前は色々考えるだろうけど、実際に留学してみて色々な体験をすると、予想以上のものを手に入れる事が出来ます。必ず良い経験になると思います！

英語を継続する事です！日本では話す機会が減るので、外国人を捕まえて頑張ります！機会があれば、また合宿などでカルガリーに来たいです。いえ絶対来ますね！

今回、インタビューにお答え頂いたのは、妹さんの伊調馨さん。終始笑いが絶えない、とっても賑やかで楽しいインタビューとなりました。いつも元気いっぱい、笑顔いっぱいでオフィスに遊びに来て下さるお二人に会えなくなるのは寂しいですが、日本ご帰国後のお二人の益々のご活躍を心よりお祈り致しております！